こんにちは、なっちです。

わたしは、旅館で仲居として働いていたのですが、
その頃の経験をもとに、
「旅館の仲居に向いてる人」の特徴について書いていきたいと思います。

旅館の仲居さんに向いている人の特徴10個

「旅館の仲居に向いている人」の特徴というと、
接客業なので、「人と話すのが好き」
「笑顔が自然とできる」などがよく挙げられますが、
それはどこのサイトにも載ってるので割愛します。

それ以外で、わたしは以下10個の特徴が重要だと思います!↓

  1. 早起きが得意
  2. すぐ寝てすぐ起きられる
  3. 不規則な生活でも体調管理をきちんとできる
  4. 旅行に興味はあるが、自分はめったに旅行に行かない
  5. わからないことは怖がらずに聞ける
  6. 女性ばかりでも大丈夫
  7. 調べることが好き
  8. わからない話は笑顔で合わせられるが、曖昧な返答はしない
  9. 人をよく見ている
  10. 旅館に幻想を抱きすぎてない

ひとつずつ説明していきたいと思います。

1.早起きが得意

旅館の仲居は働く時間が特殊です。

お仕事の内容はおもに、
お客様の1.お出迎え、
2.お部屋へのご案内、
3.夕食・朝食の準備や配膳、
4.お見送りの4つでして、
1日の仕事を時間順にご説明してみます。

まず、朝5~7時頃出勤して朝食をお出しし、
チェックアウトのお客様をお見送りします。

11時頃から中休憩になります。
家に帰ってお昼ご飯を食べたり、仮眠をとったりします。

そして14時頃から再出勤となります。
チェックインのお客様のお出迎え、
お部屋へのご案内、
夕食のおもてなし、
お布団敷きなどをします。

帰るのは22時~23時頃です。

旅館の仲居さんに向いてる人の特徴として
1つ目に「早起きが得意」があげられます。

仲居は朝ご飯の準備をするので、
自分が担当するお客様の希望する朝食の時間より
早めに出勤して、食器をそろえたり、お料理の配膳準備をしたりします。

お客様が「7時に朝食を食べたい」と希望すれば、
その1時間前くらいに出勤となります。

また、仲居は着物を着て接客します。

着物に慣れてない頃は30分以上着替えだけでかかっていました。
着方を間違えて、もう一回初めから着直す…なんてことも。

どの職業にもいえますが遅刻は厳禁なので、
遅刻しないようにと考えると、かなり余裕をもって早起きしなければなりません。

また、人に見られる職業ですから、
すっぴんやボサボサヘアも厳禁です。

5時出勤のときは、着付け+メイク+ヘアセットで、
慣れない頃は3時半起きのときもありました。

慣れてきても出勤時間の40分前には起きて準備していました。

そういった早起きが苦にならない人は仲居に向いています。

2.すぐ寝てすぐ起きられる

中休憩は3時間ほどありますが、
その中でしっかりお昼寝ができると、
午後の働きやすさがグッとアップします。

逆にここで寝ておかないと、午後がかなりキツイ。

仲居は体力勝負のお仕事です。
お客様の前ではおしとやかにお話ししますが、
バックヤードではせかせか走り回っています(;’∀’)

「1時間だけ仮眠をとる」と決めて
その時間にぴったり起きられる、
短時間に集中して疲れをとることができる人は仲居に向いています。

3.不規則な生活でも体調管理をきちんとできる

仲居の仕事は出勤日・出勤時間が不規則です。

午前・午後どちらも出勤だと
1日に10時間労働を超えることになるので、
調整のために午前・午後出勤だけの日もあります。

わたしが働いていたところは、
前日の夜に次の日の正確な出勤時間が決まりました
(1日中か、午前・午後だけか、早出があるかなど)。

お客様の入り具合で、
必要な数の仲居も日ごとに変わるので、
シフトはギリギリになりがちです。

月ごとにシフトが出ましたが、
たとえば10月のシフトなら9月30日くらいに出ます(´;ω;`)

シフトが決定してからも、
後で急に変更になることもあります。

休みの日に出勤になることもあれば、
逆に出勤日がお休みになることもあります。
(※シフトのシステムは会社によって異なります)

そのため、お休みの日の計画が立てづらいです。

また、日によって出勤時間が異なること、
長時間労働の日もあること、
夜遅い日でも次の日早朝出勤の場合があること、

「明日は何時出勤なんだろう」
「いつもより早起きしないといけないかも」といった気疲れから、
体調を崩す人が多かったです。わたしもその一人でしたが……

※「たすきがけ」といって、
1日休みがない旅館も未だにあります
(たすきがけとは→たとえば、
「1日目:午後休み 2日目:午前休み=合わせて1日休み」とする休日の取り方)。

多くの旅館はお客様一組一組に担当の仲居がつきます。

一人でも体調を崩して欠勤すると、
その担当分を他の人がカバーすることになり、
とっても迷惑をかけてしまいます。

不規則な生活であっても、自分で管理を徹底し、
体調を崩さないように努めることが大切です。

4.旅行に興味はあるが、自分はめったに旅行に行かない

お客様に旅館周辺の観光地についてご紹介したり、
旅行好きなお客様と会話ができるようになるためにも
旅行や観光について興味があることは重要です。

しかし、なんとも逆説的ですが、
仲居はお休みが不規則&長期連休をとるのは難しいことから、
めったに旅行に行くことはできません。

「旅行が好きなので、旅行の楽しさをお客様にも伝えられる仲居になりたい」
と仲居を志したけど、働いてみると、
自分は好きな旅行に一切行けなくなってしまい結局やめてしまった、という子を何人か見ました。

ただし、これは正社員など、期間なくずっと働く場合です。
派遣やリゾートバイトで
「2、3ヶ月だけ働きお金をためて、好きな旅行に行く」
という働き方をしている人もいました。

5.わからないことは怖がらずに聞ける

旅館には個人のお客様以外に、数十人~100人単位の団体のお客様もいらっしゃいます。団体のお食事は宴会形式になります。

そのとき、複数の仲居で宴会を担当します。チームプレーです。

リーダーとなる仲居さんがいるわけですが、リーダーによって全然宴会の準備や進め方が変わってきます。

Aさんのときは「OK」と言われたことも、Bさんには「やり方が違う」と言って怒られてしまうことがあります。

わたしは初めのころ、その違いがよく分からず、何回も怒られてましたw

何回も怒られるとだんだん質問するのが怖くなってきて黙っていたくなりますが、聞かずに間違えると周りにも迷惑をかけてしまいます。

そういうことにもめげずに、わからないことは怖がらずに質問できる人は仲居に向いています。

また、お客様に対しても同じです。たとえば、お客様がなぜか怒ってる・困ってるというときに、恐れず理由を伺うのは大切です。それがサービスの改善や向上につながることも多いです。

6.女性ばかりでも大丈夫

近年は男性の仲居さんも増えていますが、まだまだ女性の割合が圧倒的に多いです。

そうしますと、やっぱりギスギスする人は何人かいらっしゃいますw わたしの個人的な意見ですが、ほんの一部の方だけがお互いに悪口や噂を言い合っていて、他の仲居がそれに巻き込まれて疲弊している印象でした…(^-^;

芸能人の「共演NG」みたいな、この人とこの人は組み合わせちゃダメみたいな暗黙の了解もありました。

お客様からの指名制もあるのでそれで嫉妬が巻き起こったり、5.でもお伝えしたようにやり方の違いでバトルになったり、なんだか大変w

でも、男性がいるとそのギスギス感を出さない女性もいたので、もっと男性の仲居さんが増えてくれるとこの問題は解決するかもしれません。

そういうギスギス感に気づかない天然の人(笑)や、女性ばかりの場に慣れていてうまく人間関係をつくれる人は仲居に向いています。

7.調べることが好き

旅館の仲居は、旅館に働く人の中でも最もお客様の近くで接する存在です。いろいろなことをお客様から質問されます。

旅館の中やその周辺のことだけでなく、実にさまざまです。

「えっ、そんなこと知らないよ…ググってくれ…」ってことを質問されることもありますw

たとえば、お刺身なら「これは何の魚?どこ産?どの部位?どのお酒が合う?」って聞かれるのは想定内として、「どういうふうにさばくの?」「何釣りで捕れるの?」「魚の名前の由来は?」などなどいっぱい質問されます。

そういうときはできる限り調べてお伝えします。ググったり、厨房の図鑑を見たり、忙しい板前さんに謝りながら質問したりしますw

わたしはこの調べるのがけっこう好きでした(笑) お客様も喜んでくださるし、自分の知識にもなり、次に他の方から質問があったときに答えられることがどんどん増えていきました。

8.わからない話は笑顔で合わせられるが、曖昧な返答はしない

ご自分のことやご家族、お仕事のことをたくさん話してくださるお客様もいらっしゃいます。

お客様と接することのできる時間は限られてますから、正直「むむ、よくわからないぞ…!(;’∀’)」という場合もあります。

そういうときでも、笑顔で楽しそうにお話を聞き、お客様が気持ち良いまま、お話に合わせられると良いです。

でも、わからないことを質問されたときは、笑顔でごまかしてはダメです。

たとえば、「◯◯駅へ明日行くんだけど、ここからタクシーで何分?」と聞かれたとき、仲居の回答次第でお客様の計画が変わってしまいます。

「5.わからないことは怖がらずに聞ける」や「7.調べることが好き」にも通じますが、わからないことはできる限り調べたり聞いたりして、正確な返答をします。

ちなみにこれは、仲居同士の人間関係でも使えるとわたしは思います。

「6.女性ばかりでも大丈夫」でもお伝えしましたが、必ず悪口や噂話を言いたがる人はいます。

そういうよくわからない話は、ハハハ~っと合わせて(こちらはお客様のお話と違って適当でOK)、でも自分は絶対に悪口を言わない、というように線引きをすることでうまくやっていけると思います。

9.人をよく見ている

たとえば、お客様の中には、不倫などお忍びの方もいらっしゃいます。

接客の仕方を一歩間違えれば、2人の関係を気まずくする原因にもなりかねないので、慎重に対応します。

こういった人間関係を「なんとなく怪しいわね…」と察することのできる人は仲居に向いています。

また、やはり接客業ですので、お客様の要望や困っていることを何も言われなくても読み取れるという力はとっても重要です。

普段から、いろいろな人に興味を持ち、人をよく見ていると、「この人はなんでイライラしてるんだろう」「そっか、何か探してるんだな」とわかるようになってきます。

10.旅館に幻想を抱きすぎてない

旅館というと、「温泉で心も体もリフレッシュ」「忙しい日常を忘れられる」「ゆったりのんびり美味しいものを贅沢に」「綺麗な着物を着たお姉さんがたくさんいる」「美しい景観」「最高のおもてなし」みたいなイメージですよね?(笑)

このイメージは本当です! 実際に働いていて、お客様の様子を見ていて、そう感じましたし、自分も泊まってくつろぎたいな~とよく思ってましたw

でも、これはお客様目線です。働く側は、そのイメージ(幻想)を現実のものにするために、毎日汗水流して動き回ってます。

「この旅館に泊まったことがあり、おもてなしに感動して働いてみたいと思いました」というように仲居を志す人がいますが、入社してみたら「感動的なイメージと全然違った!がっかり…」というのを聞いたことがあります。

旅館の仲居さんに向いている人には、意識次第でなれる!

さて、ここまで「旅館の仲居さんに向いている人」の特徴を10個も挙げてきましたが、もともと持っている素質というより、意識次第で「向いてる人」になれるものが多いです。

わたし自身、仲居をやっておりましたが、もともとこの特徴には全然当てはまっておらず、仕事を始めてから意識するように変わりました。

この記事が、仲居というお仕事について調べていらっしゃる方の、少しでも参考になれば嬉しいです。最後まで読んでいただきありがとうございました。